2004年金沢桜情報

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 桜は日本人にとって特別に思い入れがある花ではないでしょうか。私は毎年春になると桜を追いかけて歩きまわります。
 金沢で咲く桜の咲き始めから散りゆくまでの情報を出来るだけリアルタイムでお届けしたい思います。
 主に、兼六園、兼六園周辺、犀川、浅野川、卯辰山を中心として掲載します。

第29号:4月25日 「佐藤桜」と「さくら道国際ネイチャーラン」

 兼六園の真弓坂そば百間堀沿いに「佐藤桜」という木があるのをご存じでしょうか。これは太平洋から日本海までを桜で結ぼうとした佐藤良二さんが1,500本目に植えた桜です。

 さて、昨日から今日にかけて名古屋城から岐阜県白鳥町を経由して兼六園の佐藤桜をゴールとする250kmのウルトラマラソン「さくら道国際ネイチャーラン」がありました。これは毎年この時期恒例となっています。
 名古屋城の佐藤桜からスタートし早い人では24時間以内にこの兼六園の佐藤桜に到着するそうです。今朝私が通りかかった時ちょうどゴールする人がいました。

 日本海と太平洋を桜で結ぼうと植え続けた故佐藤良二さんの志しはこんな形で受け継がれているようです。

 3年前に佐藤良二さんが影響された「荘川桜」について別館にて載せた文章をここにもってきました。下記をお読みください。佐藤良二さんの偉業がわかると思います。
 
荘川桜(岐阜県御母衣湖畔)

 昭和27年御母衣ダムの建設によって村の3分の1が湖底に沈むことが決定されました。

当時の電源開発初代総裁高碕達之助氏の熱意で湖底に沈む地域にあった中野地区の光輪寺照蓮寺の重さ40トンあったという桜の巨木が昭和35年に現在の御母衣湖畔に移植されました。

この400余年の老木を移植する事は無謀としかいいようのない事だったようです。しかし、高碕氏は桜博士と言われた笹部新太郎氏に力を借り私財を投じて移植を成功させたそうです。

このように自然を愛する高碕氏の情熱によって現在桜は元の境内で咲いていたときのようによみがえっているようです。


だ、この荘川桜のドラマは続きます。

 映画「さくら」をご覧になったことがあるでしょうか。
数年前、この映画のビデオをレンタルビデオ屋さんから借りてきたことがあります。
別に内容も知らないままなんとなく借りて来たのですが見終わったあと凄く感動を覚えました。その内容は実在する一人のバスの車掌さんの桜に情熱を傾ける半生でした。

 その車掌さんは岐阜県白鳥町の佐藤良二氏。彼は当時その荘川桜の移植を目の当たりにし深い感動を覚え、その桜の美しさに心を惹かれたそうです。
そして、それがきっかけで膨大な夢を描き始めました。日本海と太平洋を桜で結ぼうと計画したのです
佐藤氏は名古屋から金沢を走る旧国鉄名金線のバスの車掌をしていました。
その名古屋から金沢までの沿線に桜の苗を植えて行ったのです。仕事の合間に自らの手で、また仲間と供に一本一本植えていきました。公共機関への呼びかけなども行い、志半ば47歳(昭和52年)という若さで亡くなるまで私費を投じ約2000本の桜を植えたそうです。
その後彼の意志は多くの人々に受け継がれ、現在もなお桜道の夢は続いているようです。

実際に私はこの日名金線の沿道の一部を車で通りました。その彼の情熱による満開の桜並木が続いていました。

この荘川桜という2本の桜の老木の存在は、まずは高碕氏の心を動かしそして笹部氏、のちに佐藤氏の膨大な夢に繋がっていったのです。

先日兼六園へ行ったときにあるマラソン大会が開かれていました。それは佐藤氏の遺志を受け継いで毎年行われている大会で、名古屋城から金沢の兼六園までの250キロを走り抜く大会です。
桜がある人の心を動かし、その人がまた多くの人の心を動かす。そんなドラマを作り出す花、桜はやはり特別な花です。私が桜にロマンを感じるのもそう言ったことからです。

兼六園のゴールにはその名も佐藤桜(佐藤氏が1500本目に植えた桜)が花を咲かせていました。


「この地球の上に、天の川のような美しい花の星座を作りたい

花を見る心が一つになって、人々が仲良く暮らせるように」  佐藤良二



佐藤桜のゴール
左の幹が佐藤桜
4月25日朝撮影


第28号:4月22日 「名島桜」見頃


 「兼六園菊桜」に似ている桜が兼六園真弓坂の「名島桜」。花弁の中の2段目の花と雄しべがはっきり見えるのが「兼六園菊桜」と違うところです。ですから菊桜という花らしさはこの「名島桜」の方があるといえるかもしれません。(真弓坂の料金所の手前にあるので兼六園内ですがこの桜だけを見る分には無料で見られます)

 今年の「兼六園菊桜」は大変花付きがよく沢山咲いています。それと例年以上に若葉が多いように感じます。このところの陽気のせいで成長も早いのかも知れません。

 「日本武尊像」の後ろにある「鬱金」が黄緑色からかなり紅く変化してきました。花の中心から紅くなっていきます。

ここ数日、いろんな場所で街路樹の八重桜が目立っています。ああこんな所にもあったんだなと気づかされます。新緑をバックにするとより綺麗に見えます。

兼六園:名島桜
兼六園菊桜
百間堀
4月22日朝撮影