ウイルス肝炎感染対策ガイドライン(医療機関内)

                  
改訂III版1995

               
 監  修:厚生省保健医療局
                      エイズ結核感染症課
                財団法人 ウイルス肝炎研究財団



 肝炎研究については,昭和38年に「輸血に基づく臨床上の障害に関する研究班」が発足したのを皮切りに,昭和54年に「肝炎研究連絡協議会」が設置され,昭和56年に「ウイルス肝炎研究財団」が発足するなど,今日の「非A非B型肝炎研究班」に至るまで,その者実な推進が図られ,厚生省としても積極的に取り組んできたところです。また,これら肝炎研究の成果を活かし,遺伝子組み換えB型肝炎ワクチンの実用化,B型肝炎母子感染防止事業の実施等,官民協力しての対策が着実に進められてきました。
 医療機関内肝炎感染対策についても,昭和55年,肝炎研究連絡協議会において「B型肝炎医療機関内感染対策ガイドライン」が取りまとめられ,このガイドラインの周知徹底によりB型肝炎の医療機関内感染防止が図られてきたところです。
 しかしながら,平成6年には透析施設において,B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎の集団発生がありましたことは記憶に新しいことであります。この事件については,「B型肝炎医療機関内感染対策ガイドライン」に基づく感染対策が徹底されていれば,防ぎ得たとも考えられるものであり,今までにも増して医療機関内感染の防止に努めることが求められています。
 今回,「B型肝炎医療機関内感染対策ガイドライン」をもとに,B型肝炎のみならず,C型肝炎等ウイルス肝炎全般に関する最新の知見を盛り込んだ「ウイルス肝炎感染対策ガイドライン」がウイルス肝炎研究財団企画委員会により作成されましたことは,誠に時宜を得たものであり,厚生省としても,このガイドラインの周知徹底に努めてまいりたいと考えています。
 とりまとめにあたって,ご尽力いただいた諸先生方に敬意を表するとともに,このガイドラインが医療機関におけるウイルス肝炎の感染防止の徹底に資することを強く願うものです。
 平成7年6月
                
 厚生省保健医療局
エイズ結核感染症課長
                     稲葉 博
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